再生医療(細胞治療)と培養上清・エクソソーム(研究)について

当院では、「わんちゃん・ねこちゃんの自己治癒力を引き出すこと」を目的として、再生医療(細胞治療)と培養上清・エクソソーム(研究)を取り入れています。
ご家族である動物たちにとって、投薬や手術が難しい場合や通院が困難な場合でも、少しでも快適な毎日を送るための“もうひとつの選択肢”として、是非ご相談ください。

再生医療ってなに?

再生医療とは、わんちゃん・ねこちゃん自身の細胞や組織を培養等など加工したもので、ケガや病気などでダメージを受けた身体の組織や臓器を、修復・再生することを目指す医療です。従来の治療法では対応が困難な疾患に対して、生体が本来持つ自己治癒能力を手助けする新しいアプローチです。

幹細胞ってどんな細胞???

幹細胞は大きく3つに分別されます。

  • 体性幹細胞
  • 胚性幹細胞(ES細胞)
  • 人工多能性幹細胞(iPS細胞)

この中で、最も臨床応用が進んでいる体性幹細胞の1つで間葉系間質細胞 Mesenchymal Stromal Cells (MSC)と呼ばれる細胞が用いられ、重要な特徴が2つあります

  • 自己複製能増殖しても同じ特性を維持する能力
  • 分化能複数の異なる種類の細胞に分化する能力

幹細胞はどこにあるの?

へその緒や胎盤、骨髄、脂肪、歯や血液の中にもあります。

どんな病気に使われるの?

ペット医療では、椎間板ヘルニアをはじめ、腸炎、腎臓病、糖尿病、免疫介在性溶血性貧血、口内炎など多くの疾患への研究が進められています。
ヒト医療においても、変形性関節症、脊髄損傷、パーキンソン病、脳卒中、多発性硬化症、心筋梗塞や腎不全、糖尿病その他にも自己免疫疾患や眼科疾患など多くの研究と治療が行われています。

当院で実施可能な再生医療(細胞治療)と
培養上清・エクソソーム(研究)について

  • 培養上清・エクソソーム(研究)
  • 幹細胞療法療法

幹細胞、培養上清いずれの場合も下記のような作用が期待されています

  • 抗炎症
  • 組織修復・再生促進
  • 免疫調整
  • 細胞保護
  • 抗酸化
  • 血管新生

など

培養上清・エクソソーム(研究)

特徴

  • 細胞そのものではなく、幹細胞から分泌される成分を利用
  • 拒絶反応のリスクが低く、安全性が高い
  • 様々な投与方法に対応(注射、点鼻、外用など)

幹細胞を培養する過程で得られる培養上清(Stem cell-conditioned medium, CM)は、細胞を含まない上澄み液のことです。
セレクトームセラピーとも呼ばれ、幹細胞から放出される生理活性物質を含む液体を利用します。

この液体には多くの成分が含まれています。

当院では、伴侶動物の健康とQOL 向上を目的として、間葉系間質細胞由来の培養上清・エクソソームの臨床研究に取り組んでいます。

ご理解とお願い:本取り組みは、学術的・臨床的な検討を目的とし、動物たちが本来持つ「自己治癒力」を支えることを目指しています。 獣医師の管理のもとで安全性に配慮し、動物たちの未来に向けた新しい選択肢を探るものです。
ご興味のある方は、担当獣医師までお気軽にご相談ください。

サイトカイン
細胞の増殖や分化、組織修復の促進
成長因子
細胞の再生や組織修復の役割
タンパク質
組織の機能維持、組織修復などの役割
エクソソーム.マイクロベシクル
miRNAやタンパクなど細胞間の情報伝達を担う
その他の生理活性物質
抗炎症作用や免疫調整作用

当院では、わんちゃん、ねこちゃんの幹細胞を用いた動物専用ラボで作製された培養上清液を取り入れ、各種ウイルス否定試験及び安全性試験が実施されたもののみを使用しています。

再生医療;細胞を投与します

対象犬胸腰部椎間板ヘルニア

特徴

  • 世界初の動物用再生医療等製品 ステムキュア
  • わんちゃんから細胞を取る必要が無いため、早期に治療を開始できる
  • 痛みや侵襲が少ない治療法

従来の治療法で改善が見られない場合や、麻酔や手術のリスクを伴う場合などにお悩みの場合や老齢に伴う機能低下などご相談ください。