当院では、「わんちゃん・ねこちゃんの自己治癒力を引き出すこと」を目的として、再生医療を取り入れています。
ご家族である動物たちにとって、投薬や手術が難しい場合や通院が困難な場合でも、少しでも快適な毎日を送るための“もうひとつの選択肢”として、是非ご相談ください。
再生医療とは、わんちゃん・ねこちゃん自身の細胞や組織を培養等など加工したもので、ケガや病気などでダメージを受けた身体の組織や臓器を、修復・再生することを目指す医療です。従来の治療法では対応が困難な疾患に対して、生体が本来持つ自己治癒能力を手助けする新しいアプローチです。
幹細胞は大きく3つに分別されます。
この中で、最も臨床応用が進んでいる体性幹細胞の1つで間葉系間質細胞 Mesenchymal Stromal Cells (MSC)と呼ばれる細胞が用いられ、重要な特徴が2つあります
へその緒や胎盤、骨髄、脂肪、歯や血液の中にもあります。
ペット医療では、椎間板ヘルニアをはじめ、腸炎、腎臓病、糖尿病、免疫介在性溶血性貧血、口内炎など多くの疾患に用いられています。
ヒト医療においても、変形性関節症、脊髄損傷、パーキンソン病、脳卒中、多発性硬化症、心筋梗塞や腎不全、糖尿病その他にも自己免疫疾患や眼科疾患など多くの研究と治療が行われています。
幹細胞、培養上清いずれの場合も下記のような作用が期待されています
など
幹細胞を培養する過程で得られる培養上清(Stem cell-conditioned medium, CM)は、細胞を含まない上澄み液のことです。
セレクトームセラピーとも呼ばれ、幹細胞から放出される生理活性物質を含む液体を利用します。
この液体には多くの成分が含まれています。
当院では、わんちゃん、ねこちゃんの幹細胞を用いた動物専用ラボで作製された培養上清液を取り入れ、各種ウイルス否定試験及び安全性試験が実施されたもののみを使用しています。